編集部が運用する、AIで作ったショートのチャンネルで、公開から12時間を超えたショート75本の再生を数えた。65本は900〜2,700回まで配られ、10本は24〜30時間たっても2〜28回で止まっていた。その間の数字の回はほとんど無い。止まった10本と配られた65本で、YouTube Studioで見える設定に差は無く、止まる原因はまだ分かっていない。分かったのは、止まった回を型の成績から外して数えること、そして配られた回にも1,000回前後の別の壁があることである。
目次
- この記事の立ち位置
- 75本の再生は2つの山に分かれた
- 止まった10本は型を問わず出た
- Studioの設定に差は無かった
- ショートのフィードからは外されていなかった
- 出し直しても同じように止まった回がある
- チャンネルごと配られない時は流入元の形が違う
- 切り分けの順
- 止まった回を型の成績に混ぜない
- 英語版に偏って見えたが本数が少ない
- 配られた回は1,000回前後で並んだ
- 視聴の継続を上げても壁は越えなかった
- 本数はすでに足りていた
- 伸びたチャンネルの全投稿を数えた
- 型を繰り返すのは同じで1本あたりの数字が100倍違った
- 同じ型の見本と並べて見えた3つの差
- 場面の切り替わりの数は物差しにならなかった
- 自分の成績の悪さを需要が無いと読んでいた
- 次に試すこと
- 手本のチャンネルは毎週読み直す
- この記録で分からないこと
- まとめ
この記事の立ち位置
「ショートを出したのに、再生が一桁のまま動かない」という状態に、編集部も何度も当たっている。この記事はその状態を数えて切り分けた記録である。
対象は、編集部が運用する、AIで作ったショートのチャンネルである。同じ運用で型の違う複数のチャンネルを回していて、紙芝居風の話、架空のCM、猫のキャラクター、「もしも」の想像などを毎日出している。材料は公開した回の再生数と、YouTube Studioの画面で確かめた設定と流入元である。
先に断っておくと、止まる原因は分かっていない。分かっていないことは、分かっていないと書く。そのうえで、原因が分からなくても判断を誤らないために、数え方をどう変えたかを書く。後半では配られた回の側にある別の壁と、それを越えるために伸びたチャンネルと並べて見たことを書く。
AIで解説動画を作る仕組みそのものは「ずんだもんで解説動画を自動生成する」に書いた。この記事は出した後の数字の読み方の話である。
75本の再生は2つの山に分かれた
2026年10月19日に、公開から12時間を超えたショート75本を数えた。
| 状態 | 本数 | 再生 |
|---|---|---|
| 配られた回 | 65 | 900〜2,700回 |
| 止まった回 | 10 | 24〜30時間たっても2〜28回 |
止まった10本は、75本の13%にあたる。間の数字の回はほとんど無かった。配られるか、ほとんど配られないかのどちらかに分かれている。
この分かれ方が後の数え方を決めた。止まった回の中で10回か20回かを比べても、得られるものは少ない。編集部はどれも「配られなかった」という1つの状態として扱っている。
止まった10本は型を問わず出た
止まった10本の内訳は次のとおりである。
| 型 | 止まった本数 | 題材 |
|---|---|---|
| 紙芝居風の話 | 2 | 謝罪メール、研修の感想文 |
| 「もしも」の想像 | 1 | (題は伏せる) |
| 猫のキャラクター | 1 | ハロウィン |
| 架空のCM | 1 | おしゃべりぬいぐるみ |
| 「AIが考える」 | 1 | ― |
| 日本語版と英語版を出している型 | 4 | うち3本は、日本語版と題が対応する英語版 |
止まった回は1つの型に集まっていない。6つの型に散っている。
Studioの設定に差は無かった
止まった10本を、YouTube Studioで1本ずつ開いて確かめた。どの回にも「制限」は付いていなかった。
そのうえで、配られた回と次の項目を比べた。
どの項目にも、配られた回との差は無かった。子ども向けかどうかの判断の基準はYouTubeのヘルプにある。
設定で説明できるなら直しようがあったが、そうはならなかった。
ショートのフィードからは外されていなかった
止まった回の流入元を見ると、Studioに「ショート フィード」(縦に流れるショートの画面)からの流入が出ていた。流入元の種類はYouTubeのリーチの説明に一覧がある。
フィードから外されたのなら、流入元にこの項目が出ないはずだ。出ているので、フィードには載っている。それでも再生が一桁から二十数回にとどまったのは、公開直後の最初の試しの配信がほとんど行われなかった形に見える。なぜ試しの配信が行われなかったのかは、分かっていない。
YouTubeはおすすめの仕組みを公開しているが、1本ごとの配信の量がどう決まるかまでは、編集部は確かめられていない。
出し直しても同じように止まった回がある
このほか、紙芝居風の話の1本(提案書を題材にした回)は、最初の投稿が再生1回で止まった。10月14日に出し直したが、出し直した回も1回で止まった。
1本だけの事例なので、出し直しが効かないとまでは言えない。ただ、出し直せば直るとも言えない。
チャンネルごと配られない時は流入元の形が違う
編集部が運用する別の1つのチャンネルでは、止まり方が違った。2026年10月15日以降のショートは、公開から1〜4日で0〜2回だった。同じころに出した横長の動画も、1本2〜8回だった。Studioの直近28日では、ショートの再生は合わせて34回で、チャンネル全体の再生の4.4%にとどまり、ショートから増えた登録は0人だった。
このチャンネルでは、ショートの流入元に「ショート フィード」が出てこない。75本の側で止まった10本とは、ここが違う。1本ずつ配られなかったのではなくチャンネルのショートがフィードに配られていない。
原因はチャンネルの来歴、設定、内容の判定のどれなのかも含めて分かっていない。編集部は予約済みのショートを試しとしてそのまま出し、このチャンネル向けの新しいショートは作らないことにした。予約済みのうち2本のどちらかが、公開から48時間で100回を超えたら、作るのを再開する。
切り分けの順
ここまでの観察を、見る順に並べると次のようになる。
| 見ること | そうだった時の状態 | 編集部の扱い |
|---|---|---|
| チャンネルのショートの流入元に、ショートのフィードが出ているか | 出ていない:チャンネルごと配られていない | 新しいショートを作るのを止め、試しの回が48時間で100回を超えたら再開する |
| 出ているのに、その回の再生が100回未満で止まったか | 止まった:その回だけ配られなかった | 「配られなかった回」として別に数え、型の成績に入れない |
| 100回以上(編集部の回では900回以上)まで配られたか | 配られた | 型の成績として、24時間の視聴の継続と7日の再生で比べる |
1行目はチャンネルの直近28日の流入元で見て、2行目と3行目は1本ずつの再生で見る。最初の行と2行目は、どちらも「再生が少ない」に見えるが、状態が違う。2つを分けずに数えると、どの手当てが効いたのかが分からなくなる。
止まった回を型の成績に混ぜない
型ごとの成績を比べる時は、再生100回未満の回を「配られなかった回」として別に数え、型の成績に入れない。
たとえば「もしも」の型で止まった回は、4回だった。この4回を型の平均に入れると、「もしもの型は弱い」と読めてしまう。ただ、この回は見られた上で選ばれなかったのではなくそもそもほとんど見せられていない。見せられていない回の数字は、型の良し悪しを語らない。
線を100回に置いたのは、観察した2つの山の間にあるからである。止まった回は28回以下、配られた回は900回以上だったので、100回の線ならどちらの回も反対側に入らない。
配られなかった回が1つの型に偏って出た時だけ、型そのものの問題として調べる。今のところ、10本は6つの型に散っている。
英語版に偏って見えたが本数が少ない
日本語版と英語版を出している型では、英語版は10本中3本、日本語版は11本中1本が止まった。止まった3本の英語版は、どれも日本語版と題が対応している。
英語版に偏っているようにも見える。ただ、母数は10本と11本で、1本違えば割合は大きく動く。この差だけで、英語版が配られにくいとは言えない。
配られた回は1,000回前後で並んだ
配られた回の側にも、別の壁がある。
チャンネルごとに見ると、1本あたりの再生は1,100〜1,700回あたりで止まっていた。型を変えても、同じ所に並ぶ。型の選び方の問題というより、広く配られる1本がまだ出ていない状態と読んでいる。
型ごとの中央値で見ても、紙芝居風の話は1,001回、架空のCMは865回だった(10月26日に、配られなかった回も含めて数えた中央値)。
視聴の継続を上げても壁は越えなかった
ショートでは、Studioの「視聴を継続」という数字が見られる。YouTubeのリーチの説明では、ショートを見た人と、スワイプして飛ばした人の割合とされている。動画のどこで離れたかは視聴者維持率の説明にある画面で見られる。
編集部の運用の手引きでは「最初の2秒を直す」を一番の打ち手に置いていた。実際に、視聴を継続する割合が56〜62%まで上がった回もある。公共広告の形をとった2本と、音を聞かせる静かな回である。
ところが、この3本も再生は1,100〜2,100回で止まった。継続を上げるだけでは1,000回前後の壁を越えていない。
型の単位で見ても同じ形がある。架空のCMの上位8本は、「視聴を継続」の割合が30.7〜48.6%で、10月18日の時点では編集部の型の中で一番高かった。それでも、この型の1本の中央値は865回である。冒頭の外にも差がある、ということになる。それが何かを探すために、伸びたチャンネルと並べた。
本数はすでに足りていた
AIで動画を作る運用について、量産の仕組みを勧める記事もある。編集部の運用では、その仕組みはすでに動いていた。2026年10月26日の時点で、公開の予約は数百件あり、毎日自動で公開されていた。
それでも、配られた回は1,000回前後で並んでいる。本数を増やすことは、この壁を越える答えになっていなかった。そこで、量産の自動化をさらに進めるのはやめ、1本の作りの差を探すことにした。
伸びたチャンネルの全投稿を数えた
同じジャンルで短い期間に伸びた7つのチャンネルについて、全投稿(ショートと横長の動画)の題と再生数を取り、題を型に分けた。題の取得にはyt-dlpを使った。型の名前付けは生成AIに任せ、本数と再生の取り分はコードで数えた。
表にした6チャンネルの結果は次のとおりである。チャンネルの名前は伏せ、編集部の型と対応する題材で書く。
| 手本のチャンネル | 本数 | 1本の再生の中央値 | 一番の型の本数 | 一番の型の再生の取り分 |
|---|---|---|---|---|
| 猫のミーム | 212 | 44.6万 | 91 | 55% |
| 血液型あるあるの猫 | 125 | 9万 | 31 | 41% |
| AIの猫の料理 | 87 | 27.4万 | 11 | 20% |
| 架空のCM(1) | 93 | 12.2万 | 35 | 33% |
| 架空のCM(2) | 89 | 10.9万 | 30 | 40% |
| 他作品のAI実写化 | 160 | 4.7万 | 68 | 36% |
6チャンネルのうち5チャンネルで、一番の型が再生の33〜55%を取っていた。残る1チャンネルは20%である。
AIの型分けは回ごとに揺れた
型分けを生成AIに任せると、同じ日に2回分けただけで結果が変わった。猫のミームのチャンネルの「違い」の型は、1回目は1つの型(93本・55%)にまとまったが、2回目は話題ごとに「お金の比較・違い」25%と「男女の違い」20%に割れた。
そこで、決め手にする数字は題の言葉をコードで数えて出すことにした。表の猫のミームの行は題に「違い」「VS」「比較」のどれかを含む回をコードで数えた値で、この型の1本の中央値は83.3万回だった。ほかの行は1回目の型分けの値なので、傾きとして読む。
型を繰り返すのは同じで1本あたりの数字が100倍違った
どの手本も一番の型を11〜91本繰り返していた。一番の型の本数は、それぞれのチャンネルの全投稿の13〜43%にあたる。型を繰り返す点は編集部のチャンネルも同じである。架空のCMは80本、紙芝居風の話は40本、「もしも」の猫は40本出している。違うのは1本あたりの数字で、手本と編集部の間には100倍ほどの差がある。
手本の古い順の20本を見ると、ほとんどが数万〜数十万回だった。どのチャンネルも、最初の数本から数十万〜数百万回に届いていた。本数を重ねてから当たりを引いた、という伸び方ではなかった。
この数字には、チャンネルが育った後に古い回へ戻ってきた再生も入っている。伸びたチャンネルだけを選んで見ている偏りもある。それでも、本数を重ねればいずれ当たる形ではなく最初の数本から作りが違っていたと読める。
同じ型の見本と並べて見えた3つの差
手本の伸びた回と、編集部の同じ型の最高の回を4組並べた。1組ごとに、同じ時刻のコマを上下2段に並べた画像と、動画を読める生成AIが1秒ごとに書いた描写を用意した。
| 組 | 手本 | 編集部 |
|---|---|---|
| 架空のCM | 100万回超・15秒・横長 | 1,801回・22秒 |
| 猫の会社員 | 420万回・58秒 | 2,344回・26秒 |
| AIの猫 | 120万回・60秒 | 3,109回・17秒 |
| ASMR | 210万回・32秒 | 2,108回・12秒 |
4組に共通して、次の3つの差があった。どれも1組ずつの観察で、伸びたチャンネルだけを見ているので、仮説として扱う。
題材の選び方
手本は誰にでも当てはまる題材を選んでいる。題材は結婚、血液型、働いて給料をもらうこと、見ている人への決まり(「窓を閉めましょう」)だった。編集部の題材は職場のAI、ガラスでできた食べ物、架空の商品で、見る人が自分のこととして受け取りにくい。
話の形と長さ
手本は30〜60秒で、始まりから落ちまで1本の話が通る。働く、給料をもらう、買う、食べる、と順に進む。血液型の回なら、A型、B型、O型と進んで、最後に大げさな落ちが来る。編集部は12〜26秒で、場面を並べる作りだった。「人間の大きさの猫なら、ベッドは……電車では……」のように、場面が並ぶだけで話は進まない。猫のミームのチャンネルの「違い」の型でも、再生の上位3本は61〜69秒だった。
画面の使い方
手本の架空のCMは画面いっぱいの映像で、文字は0〜1秒の短い1行だけだった。題も「CM」という枠も画面に出さない。編集部の架空のCMは縦の画面の中央に小さなテレビを置き、上に大きな題字、下に黒い帯を付けていて、映像が画面の4割ほどしか無かった。
場面の切り替わりの数は物差しにならなかった
並べる前に、場面の切り替わりの回数を数えて比べようとした。FFmpegの場面の検出(scene が0.3を超えるコマを数える方法)を使ったが、編集部の動画では切り替わりを数えられなかった。
テレビの枠や題字の帯を全編に重ねているので、中の場面が替わっても、画面の大半は変わらない。検出の側から見ると、ずっと同じ画面が続いていることになる。そこで、切り替わりの回数は物差しにせず、1秒ごとの描写と、並べたコマで比べた。枠や帯を重ねる作りの動画で同じ数え方をする時は、先にこの点を確かめておきたい。
自分の成績の悪さを需要が無いと読んでいた
編集部は10月17日に、豆知識の型を止めた。AIの使い方の豆知識を18本出し、平均781回、視聴の継続は14.8%で伸びなかったからである。
ところが、猫のミームのチャンネルでは、お金や制度の解説が40本あり、再生の21%を取っていた。1本の中央値は44.7万回で、上位の回は数百万〜1,000万回に届いていた。知識を見せる動画にも需要はある。編集部は自分たちの成績の悪さを、需要が無いことと読み違えていた。
伸びた側と編集部の豆知識の違いは2点あった。1つは題材の広さで、編集部はAIの聞き方という狭い題材を選び、伸びた側はお金、税金、家、体のように誰にでも関わる題材を選んでいる。もう1つは見せ方で、編集部は文字と声で説明し、伸びた側は答えを絵で見せていた。地面の下が見える断面図や、反応を演じる猫がその例である。
次に試すこと
試す時の決まりは1回に変えるのを1つだけにすることである。各条件で5本出し、24時間の視聴の継続と7日の再生を、同じチャンネルの同じ型の中央値と比べる。試す回も比べる相手も、再生100回未満の回は型の成績に入れない。
| 順 | 型 | 変えること |
|---|---|---|
| 1 | 紙芝居風の話 | 題を手本で一番の「〇〇と〇〇の違い」の型にする。長さと顔ぶれは今のまま |
| 2 | 紙芝居風の話 | 1の「違い」が中央値を上回ったら、長さを手本と同じ55〜65秒にする |
| 3 | 「もしも」の猫 | 場面を並べる作りを、1本の話にする |
| 4 | 架空のCM | テレビの枠と題字の帯を外し、画面いっぱいの映像にする |
| 5 | 猫のキャラクター | 自分の型を選ばせる作りは今のまま、型ごとに性格を付け、1つだけ大げさにする |
見直す条件も先に決めた。1の「違い」5本の7日の再生の中央値が、同じ期間の紙芝居風の話の中央値を1.5倍以上上回らなければ、型の差ではなかったと読む。その時は2に進まず、題材を先に変える。
豆知識は誰にでも関わるお金の題材で、紙芝居風の話の顔ぶれのまま試す。
知識の回は原文の範囲だけを台詞にする
知識の回では原文に無い断定を台詞に入れない。事実は国税庁の原文と照らした範囲だけを台詞にし、説明欄に出典の番号を書く。1本目は年末調整の書類を出し忘れた話、2本目はワンストップ特例を出したのに確定申告した話、3本目は医療費8万円と12万円の違いの話で、3本目は題を手本で一番の「違い」の型にした。
2本目の締めは原文に合わせて言い方を変えた。国税庁のふるさと納税の説明には、ワンストップ特例を申請した人が誤って寄附金控除を受けずに確定申告した場合、「更正の請求により寄附金控除の適用を受けることができます」とある。そのため台詞では「控除を受けられない」とは言わず、「直す手間が増える」とした。
型を繰り返す時に収益化の規定で気をつけること
型を繰り返すほど、YouTubeのチャンネル収益化ポリシーに触れやすくなる。このポリシーは、キャラクターが何度も同じ状況に置かれて同じ結末を迎える動画や、汎用的なテンプレートで作られ、大量生産されたような印象を与えるAI生成のコンテンツを、収益化の対象外の例に挙げている(2026年10月27日確認)。編集部は同じ型でも毎回同じ結末にはしないことにしている。
手本のチャンネルは毎週読み直す
手本のチャンネルの数字は一度数えて終わりにしていない。毎週月曜の朝に、7つのチャンネルの全投稿を取り直して型に分け、前の回から10万回以上伸びた回を一覧の末尾に並べる仕組みを置いた。次の週に作る回の見本はこの一覧から選ぶ。
一度だけ数えた表は数えた日の手本の姿でしかない。毎週並べ直すと、どの回が今伸びているのかと、伸びた回がどの型に属しているのかを、同じ数え方で追える。
この記録で分からないこと
止まる原因は分かっていない。Studioで見える設定に差は無かったが、見えない所で何が起きているかは確かめられない。
手本の数字は、取得した時点で公開されていた数字である。手本の視聴の継続は公開されていないので、編集部の56〜62%と比べられない。手本の初期の回の数字が公開直後に付いたのか、後から戻ってきたのかも分からない。伸びなかった同じ型のチャンネルは見ていないので、手本の作りが伸びた理由だと言い切れない。
見本との並べ比べは各1組である。題材、長さ、画面のどれが効いているかは、次に試すことで分ける。数字は2026年10月18日〜27日に数えたもので、試した結果はまだ出ていない。
まとめ
AIで作ったショートの再生を数えて、切り分けた記録である。
75本のうち65本は900〜2,700回まで配られ、10本は2〜28回で止まった。 間の数字の回はほとんど無い。
止まった回と配られた回で、Studioの設定に差は無かった。 止まった回でも流入元にショートのフィードは出ていた。原因は分かっていない。
チャンネルごと配られない時は、流入元にショートのフィードが出てこない。 1本ずつ止まる場合とは別の状態として扱う。
再生100回未満の回は「配られなかった回」として、型の成績から外す。 見せられていない回の数字は、型の良し悪しを語らない。
配られた回は1,000回前後で並び、視聴の継続を上げても越えなかった。 伸びたチャンネルと並べると、題材・話の長さと形・画面の使い方に差があった。
明日から試せる3つ
1つ目は伸びないショートの流入元に、ショートのフィードが出ているかを見ることである。出ていなければ、1本ずつの手当てをする前に、チャンネル全体の状態を見る。
2つ目は再生100回未満の回を、型や題材の成績から外して数え直すことである。外した後で型の順位が変わるなら、これまでの判断は配られなかった回に引っ張られていた。
3つ目は同じジャンルで伸びたチャンネルの全投稿を、題と再生数で並べてみることである。一番の型が再生のどれだけを取っているかを、題の言葉で数える。
編集部ではAI導入の支援に加えて、こうした数字の測り方を決める手伝いもしている。数字は取れているが、どう読めば判断に使えるか分からない、という段階の相談については、サービス案内を参照してほしい。再生数や登録者数の保証はしていない。
参考にした一次資料
- YouTube ショートの作成を始める — ショートの公式の説明
- YouTube 動画のリーチについて理解する — 流入元の種類と「視聴を継続」の定義
- 視聴者維持率を左右する重要なシーンを測定する — 動画のどこで離れたかを見る画面
- YouTube アナリティクスの利用を開始する — Studioの数字の見方
- チャンネルまたは動画の視聴者層を設定する — 子ども向けの設定の場所
- コンテンツが「子ども向け」かどうかを判断する — 子ども向けの判断基準
- 年齢制限のあるコンテンツ — 年齢制限の条件
- YouTube のチャンネル収益化ポリシー — 量産型のコンテンツの扱い
- YouTube のおすすめ — おすすめの仕組みの公式の説明
- yt-dlp — 手本のチャンネルの題と再生数の取得に使用
- FFmpeg のフィルタ(select) — 場面の切り替わりの検出
- Gemini API の動画の理解 — 1秒ごとの描写の作成に使用
- No.1155 ふるさと納税(寄附金控除) — 知識の回の台詞を照らした原文
よくある質問
YouTubeショートが数回しか再生されずに止まるのは、設定のせいですか。
編集部の75本では、止まった10本と配られた65本の間で、制限、子ども向けの設定、年齢制限、カテゴリ、長さ、解像度、投稿の時刻に差はありませんでした。Studioで制限が付いていた回もありません。止まる原因は、まだ分かっていません。
再生が止まったショートは、フィードから外されたのですか。
編集部が見た10本では、流入元にショートのフィードが出ていました。フィードから外されたというより、最初の試しの配信がほとんど行われなかった形です。チャンネル全体で流入元にショートのフィードが出てこない場合は、別の状態として扱っています。
止まったショートを出し直せば、再生されますか。
編集部では、最初の投稿と出し直しの両方が1回で止まった回がありました。1本の事例なので一般化はできませんが、出し直せば直るとは言えません。
視聴を継続する割合を上げれば、再生は伸びますか。
編集部では、視聴を継続する割合が56〜62%まで上がった回も、再生は1,100〜2,100回で止まりました。冒頭を直して継続を上げるだけでは1,000回前後の壁を越えていません。
伸びている同じジャンルのチャンネルと、何が違いましたか。
同じジャンルで短い期間に伸びたチャンネルは、1本の再生の中央値が4.7万〜44.6万回で、編集部のチャンネルとは100倍の差がありました。同じ型の見本と並べると、題材、話の長さと形、画面の使い方に差がありました。どれも1組ずつの比較なので、仮説として扱っています。
ショートの型の良し悪しは、何で判断していますか。
再生が100回未満の回は「配られなかった回」として別に数え、型の成績に入れません。配られた回は、24時間の視聴の継続と7日の再生を、同じチャンネルの同じ型の中央値と比べます。1回に変えるのは1つだけで、各条件5本ずつ出します。