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部長:先月直した記事、もう、検索に戻ってるわよね。直したんだから
トラ猫:……戻っていませんでした
部長:どうして?
トラ猫:直した後も、検索に出さない、という印が、付いたままだったんです
部長:……え?
トラ猫:編集部では、207本の記事が、15日間、検索から消えていました
記事を直した後に、検索に出さない印を、外し忘れた、編集部の記録です。
トラ猫:ページの中に、こういう1行があると、Googleは、そのページを、検索に出しません
トラ猫:編集部は、出典の無い数字を見つける検査に落ちた記事、257本に、この印を付けました
トラ猫:同じ日のうちに、本文に出典を足して、直しています
部長:直したなら、いいじゃない
トラ猫:印を外す作業が、別に要ることが、抜けていました。207本が、印を付けたまま、残りました
部長:うちで言うと、サイトを作り直した時の、公開前だから検索に出さない、の設定ね
トラ猫:はい。同じ形です。付けた印は、誰かが外さないと、残ります
部長:消えてた記事って、読まれてないやつでしょ
トラ猫:そのうちの1本は、直近90日で、4,368回、検索に表示されていました
トラ猫:クリックは、83回。平均の順位は、8.1位
トラ猫:サイト全体で、クリック数が、3番目に多いページでした
部長:……稼ぎ頭が、15日間、いなかったのね
部長:なんで、外し忘れたの
トラ猫:検査の合否と、検索に出さない印が、別々に管理されていました。印を付ける作業は、検査に落ちたら、行われます
トラ猫:でも、外す作業は、別の作業でした。そして、外す方を、誰も担当していなかったんです
トラ猫:判定を下す仕組みは、あっても、判定を取り消す仕組みが、無かった
部長:うちの、公開前の設定と、同じね
部長:でも、外す前に、本当に直ったのか、分からないと、怖いわね
トラ猫:今の検査では、確かめませんでした。検査そのものが、その後、3回、変わっていたからです
トラ猫:今の検査で通っても、検査が緩くなったのか、本文が良くなったのか、区別できません
トラ猫:そこで、印を付けた時の検査を取り出して、今の本文に、かけ直しました。当時の本文では、不合格
トラ猫:今の本文なら、合格。それなら、本文が直った、証拠です
トラ猫:207本のうち、204本が、この条件を、満たしていました
部長:同じ物差しで、測り直したのね
トラ猫:外す時にも、落とし穴があります。外す所は、2か所です
トラ猫:ページの中の印と、Googleに渡す、サイトの地図。片方だけ外すと、検索に戻るのが、遅れます
トラ猫:外した後は、ページの印と、地図に載っているかの、両方を、実際に開いて、確かめます
部長:うちのサイトで、私が、確かめられること、ある?
トラ猫:3つあります。大事なページを開いて、ソースを表示し、noindex、という文字を探す
トラ猫:サイトの地図に、そのページが、載っているかを見る
トラ猫:そして、印を付けたら、外す日と、外す人を、その場で決めておく
部長:……リニューアルの時の、公開前の設定。外したか、誰も、確かめてないわ
トラ猫:付けた印は、外すまでが、1つの作業です
部長:今日、トップページのソースを、開いてみる
トラ猫:はい。noindex、の文字が無いか、です
あなたのサイト、印は、残っていませんか。記事は、AIコンパス、noindex、外し忘れ、で検索。
この記事は、自社サイトのSEO運用を実測した記録シリーズの1本である。AIコンパスで、出典のない数値を理由にnoindexへ切り替えた記事群のうち、本文を修正した後もnoindexを外す作業が漏れ、207本が15日間デインデックスされたままになっていた事故を記録する。2026年9月に気づいて解除した。
この記事で分かること
- 本文を修正したのにnoindexが外れなかった理由
- 「修正できている」ことをどう検証したか(当時のゲートを今の本文にかけ直す方法)
- robotsとsitemapの両方を外さないと戻りが遅れる理由
この記事で分からないこと(正直に書く)
- noindexのままだった15日間で、検索エンジン側の再クロールが実際に何回発生していたか
出典不備でnoindexにした257本、本文は直したがフラグが残った
出所のない数値を検出する品質ゲートに不合格だったことを理由に、257本をnoindexに切り替えた。同じ日のうちに本文へ出典を補強するコミットも行った。ところがnoindexを外す作業自体が別途必要であることが抜け落ち、207本が15日間デインデックスされたまま放置された。このうち1本は、直近90日で4,368表示・83クリック・平均掲載順位8.1位を記録しており、サイト全体でクリック数3位のページだった(出所: 自社の運用記録、確認日2026-09-06)。
「今のゲートで通るか」では検証にならない
本文が本当に直っているかを確かめる際、今の品質ゲートにかけ直しても意味がない。ゲート自体がその後3回変更されており、緩めた結果として通っているのか、本文が改善されて通っているのかを区別できないためである。そこで、noindexを決定した当時のゲートのコードを取り出し、それを現在の本文にかけ直した。当時のゲート×当時の本文では不合格、当時のゲート×現在の本文では合格、という結果が得られれば、本文が直った証拠になる。207本のうち204本がこの条件を満たしていた(出所: 自社の運用記録、確認日2026-09-06)。
なぜフラグを外し忘れたか
品質ゲートの合否判定と、robotsフラグの状態が別々に管理されていたことが原因である。ゲートに落ちた記事へフラグを立てる作業と、本文を直した後にフラグを取り消す作業が別のコミットに分かれており、後者を誰も担当していなかった。判定を下す仕組みはあっても、判定を取り消す仕組みが無かったことになる(出所: 自社の運用記録、確認日2026-09-06)。Googleも、noindexタグを付けた後もページを外すには検索エンジンがそのページを再度クロールしてタグを認識する必要があると説明しており、タグの付け外しはURL検査ツールで再クロールを促さない限り自動的には反映されないと述べている(出所: Google Search Central「Block Search indexing with noindex」https://developers.google.com/search/docs/crawling-indexing/block-indexing、確認日2026-09-06)。フラグを外す作業自体を忘れれば、この再クロールの機会そのものが訪れない。
robotsとsitemapは対で管理する
noindexとsitemapから外す処理を行うスクリプトは、robotsのフラグとsitemapへの掲載可否を両方まとめて書き換える設計になっている。robotsだけを外すとmetaタグはindex扱いに戻るが、sitemapからは外れたままになり、検索エンジンへの通知が遅れる。解除する際は両方を外し、ビルド後にmeta robotsの状態とsitemapへの収録の両方を実測して確認する必要がある(出所: 自社の運用記録、確認日2026-09-06)。
再発防止:理由が消えたら自動で外れる設計へ
対策として2つの方向を検討している。1つは、ゲートを落とした理由が本文修正で消えた時点で自動的にフラグも外れる設計にすること。もう1つは、「今もnoindexにしている理由が成立しているか」を定期的に測り直す検査を別途置くことである。どちらも、判定を下す仕組みと判定を取り消す仕組みを同じ場所で管理する、という考え方に基づく(出所: 自社の運用記録、確認日2026-09-06)。
sitemapに転送先でないURLを載せていた事故はこの記事に、sitemap.xmlの存在と送信は別という事故はこの記事にまとめている。noindexやsitemapの運用設計について相談したい場合は、お問い合わせから編集部まで連絡してほしい。
よくある質問
Q1. 本文を修正したのに、なぜnoindexが外れなかったのか
品質ゲートの合否判定とrobotsフラグの管理が別々になっており、本文を直すコミットとnoindexを外すコミットが分かれていたため。後者の作業を誰も担当していなかった。
Q2. 本文が直ったことはどうやって確認したのか
noindexを決めた当時の品質ゲートのコードを取り出し、それを現在の本文にかけ直した。当時のゲートで不合格だったものが、現在の本文では合格に変わっていれば、本文が直った証拠になる。
Q3. robotsのフラグを外すだけで解決するのか
しない。sitemapから外れたままだと検索エンジンへの通知が遅れるため、robotsとsitemapの両方を外し、ビルド後にmeta robotsとsitemapの収録状況を両方実測する必要がある。
Q4. 同じ事故を防ぐにはどうすればよいか
ゲートを落とした理由が消えたら自動でフラグも外れる設計にするか、「落ちている理由が今も成立しているか」を定期的に測り直す検査を別途置く。