この記事で分かること・分からないこと
- 分かること: 検証費用(¥72)がビルド時費用(≈¥1,500/テナント)の中でどう位置づくか
- 分かること: ¥72の裏にある標本規模と、そこから言える範囲の限界
- 分からないこと: 標本数を増やして検証精度を上げた場合に費用がいくらになるかの実測値
検証費用はビルド費用の一部
原本データを整えて生成する工程(≈¥1,500/テナント)とは別に、生成された応答が妥当かを確かめる検証の工程がある。自社実装ではこの二つを「生成+盲検」としてまとめてビルド時費用に含めており、検証は独立した費用項目というより、ビルド時費用の一部という位置づけになる(出所: docs/STORAGE_AND_BILLING.md、確認日2026-09-06)。検証部分だけを取り出した実測値は¥72である。これは有界ドメインの107テナント・約9,933件のデータを対象にした一括検証と、別テナントでのLayer1(53クエリ)・Layer2盲検(12サンプル)を含む確認作業に対する値であり(出所: services/verifier/out/ucaro-verification.json ほか、確認日2026-09-06)、どの範囲にいくら対応しているかの内訳は資料上明記されていない。
¥72が小さく抑えられている理由
検証費用が小さいのは、判定の仕組みが二段階に分かれているためである。Layer1はLLMを使わない無料の機械的照合で、応答中の事実主張を取り出し真実集合と正規化照合して裏付けの有無を判定する。判定が難しいものだけが課金の発生する盲検(Layer2)に回される(出所: services/verifier/src/grounding-gate.ts、確認日2026-09-06)。すべての判定を最初からLLMに任せていれば、この金額はもっと大きくなっていたはずである。
¥72の裏にある標本規模と増やす場合の構造
対象になったLayer1は53クエリ、Layer2の盲検は12サンプルという規模である。この規模で幻覚が観測されなかったとしても言える範囲には上限がある。二項比率の95%信頼上限で見ると、n=53で0件なら上限は5.5%、n=12で0件なら上限は22.1%にとどまる(出所: 二項比率信頼区間の公式、確認日2026-09-06)。標本数を増やせば主張できる上限は狭まるが、検証費用もほぼ比例して増える構造になる。95%上限を1%以下まで下げるには300件規模の標本が必要になる(出所: 二項比率信頼区間の公式、確認日2026-09-06)。必要な精度を先に決め、逆算して見積もる順序が実務上は成立しやすい。
よくある質問
Q1. 検証費用¥72はビルド費用≈¥1,500とは別に発生しますか?
別項目ではなく、ビルド時費用(生成+盲検)の一部という位置づけである。¥72は検証部分だけを取り出した実測値である(出所: docs/STORAGE_AND_BILLING.md、確認日2026-09-06)。
Q2. なぜ検証費用は¥72程度に抑えられているのですか?
無料の機械的照合(Layer1)で大半の判定を済ませ、判定が難しいものだけを課金の発生する盲検(Layer2)に回す二段階構成のためである(出所: services/verifier/src/grounding-gate.ts、確認日2026-09-06)。
Q3. ¥72の検証結果から高い精度を主張できますか?
主張できる範囲には上限がある。対象はLayer1が53クエリ、Layer2が12サンプルで、95%信頼上限はそれぞれ5.5%・22.1%にとどまる。標本数が少ないほど、言える範囲は緩くなる。
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