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Difyとは|できること、料金、セルフホスト、ライセンスとセキュリティの注意点【2026年11月】

Difyは、画面の操作で生成AIのワークフローやチャットボットを作るオープンソースの基盤です。Cloudの料金、セルフホストの要件、商用利用で確認するライセンスの条件、2026年のセキュリティ情報を公式情報で整理しました。

Dify は、画面の操作で生成 AI のワークフローやチャットボットを作れるオープンソースの基盤です。公式の README は「オープンソースの LLM アプリ開発プラットフォーム」と説明しています。提供元は LangGenius, Inc. です。日本語の記事では「ディファイ」と書かれることが多く、公式の読み方の記載は確認できませんでした。

クラウド版は無料から始められ、自社のサーバーでも動かせます。社内で使う分には導入しやすい一方、顧客向けにサービスとして提供する場合はライセンスの確認が必要です。 セルフホストでは、セキュリティの更新も自社の責任になります。

内容は 2026 年 11 月 6 日に公式のページで確認しました。最新の版は 2026 年 11 月 4 日公開の 1.19.0 です。

作れるもの

公式の説明では、主なアプリの種類は Workflow と Chatflow です。

種類 内容 向いている用途
Workflow 1 回の依頼を処理する。バッチの実行にも対応 文書の要約、データの変換
Chatflow 会話の各ターンで動く Workflow。文脈を保持する 社内 FAQ、問い合わせの応答
Chatbot、Agent、Text Generator より基本的なアプリの種類 簡単な試作

用途の列は編集部の例です。README によると、PDF や PPT から文章を取り出す RAG パイプライン、ツールと MCP サーバーを使うエージェント、LLMOps、API としての公開にも対応しています。モデルは数百の商用とオープンソースの LLM、OpenAI 互換の API に対応すると説明されています。RAG の仕組みは RAG とはを、MCP は MCP とはをご覧ください。

Cloud の料金

公式の料金ページの値です。金額はワークスペースごとで、税別です。年払いは約 17% 安くなります。

項目 Sandbox Professional Team
料金 無料 月 59 ドル、年 590 ドル 月 159 ドル、年 1,590 ドル
メッセージクレジット 200 月 5,000 月 10,000
メンバー 1 人 3 人 50 人
アプリ 5 個 50 個 200 個
ナレッジの文書 50 件 500 件 1,000 件
ナレッジの容量 50 MB 5 GB 20 GB

Enterprise は個別の問い合わせで、SSO や複数のワークスペース、商用ライセンスの許諾などが含まれます。

公式の説明によると、クレジットは OpenAI、Anthropic、Gemini などのモデルを手軽に試すためのものです。モデルの応答ごとに消費し、消費量はモデルで変わります。使い切った後や、自社の契約で請求を受けたい場合は、自社の API キーに切り替えます。その場合、モデルの利用料は提供元から請求されます。モデルの単価は LLM API 料金比較表で試算できます。

セルフホスト

公式の手順の要点です。

項目 要件
CPU 2 コア以上
メモリ 4 GiB 以上
ソフトウェア Docker Compose 2.35.0 以上、Git、OpenSSL
macOS Docker Desktop に 2 vCPU 以上、8 GiB 以上を割り当てる

リポジトリの docker フォルダで .env.example から .env を作り、手順にあるトークンを設定して docker compose up -d を実行します。起動後に http://localhost/install で管理者を作成します。

要件は最小の構成です。本番では、利用者数と文書の量に合わせてサーバーを見積もり、バックアップと更新の担当を決めてください。

ライセンスの注意点

Dify のライセンスは Apache 2.0 そのものではありません。原文は「追加の条件を付けて変更した Apache License 2.0」としています。

条件 内容
商用利用 他のアプリのバックエンドや、企業のアプリ開発基盤としての利用を認めている
マルチテナント 書面の許可なく、ソースコードでマルチテナントの環境を運用してはならない。1 テナントは 1 ワークスペース
ロゴ フロントエンドを使う場合、コンソールやアプリのロゴと著作権の表示を削除、変更してはならない

条件に当たる場合は、提供元から商用ライセンスを取得します。

顧客ごとにワークスペースを分けて SaaS として提供する計画や、自社のブランドで画面を提供する計画は、この条件に当たる可能性があります。 企画の前に法務と提供元に確認してください。社内だけで 1 つのワークスペースを使う場合とは前提が違います。ここは編集部の読み方で、個別の判断は提供元の確認が必要です。

データの扱い

項目 公式の説明
学習 プライバシーポリシーは、自社で AI モデルを学習せず、AI とのやり取りのデータをモデルの学習に使わないと説明
自社の API キー 学習に使われるかどうかは、利用者とモデル提供元の契約による
保存先 LangGenius や関連会社が施設を持つ国や地域で保存、処理される場合がある。Cloud の特定の地域は確認できなかった
認証 公式サイトに SOC 2 Type II、ISO 27001 を掲示。報告書は確認していない

データの保存先を日本に限りたい、外部に出したくないという要件なら、セルフホストか Enterprise の相談が候補になります。その場合も、つないだ LLM の提供元には入力が送られます。

2026 年のセキュリティ情報

公式のセキュリティ勧告には、2026 年の分として 13 件が載っていました。High が 6 件、Moderate が 5 件、Low が 2 件です。主なものは次のとおりです。

公表日 深刻度 内容
2026 年 8 月 19 日 High 他のアプリの MCP サーバーを変更できる権限の不備
2026 年 7 月 15 日 High テナントをまたいだファイルのプレビュー、外部 API の詳細の開示
2026 年 5 月 19 日 High 認証なしのサーバーサイドリクエストフォージェリ
2026 年 2 月 11 日 High Web チャットの DOM XSS
2026 年 1 月 4 日 High モデル提供元の設定の API キーの平文での露出

影響を受ける版と修正された版は、勧告ごとのページで確認してください。

セルフホストなら、更新の責任は自社にあります。 勧告を監視する担当を決め、古い版のまま外部に公開しないようにしてください。1.19.0 のリリースノートにもセキュリティの強化が記載されています。

使い始める

他のツールとの比較は AI エージェント構築ツール比較に、Microsoft 製品の中で作る場合は Copilot Studio とはにまとめています。

確認できなかったこと

公式の読み方、対応するモデル提供元の一覧、Cloud のデータの保存地域、AI とのやり取りのデータの保持期間、各勧告の影響範囲は確認できませんでした。料金と条件は変わることがあるので、契約の前に公式のページを確認してください。

よくある質問

Difyは無料で使えますか。

使えます。CloudのSandboxは無料で、メッセージクレジットは200、アプリは5個までです。セルフホストのCommunity版も無料で使えますが、モデルの利用料とサーバーの費用は別にかかります。

Difyの料金はいくらですか。

Cloudは、Professionalが月59ドルまたは年590ドル、Teamが月159ドルまたは年1,590ドルです。いずれもワークスペースごとの税別の金額です。Enterpriseは個別の問い合わせです。

Difyは商用利用できますか。

できます。ただし、書面の許可なくソースコードでマルチテナントの環境を運用すること、Difyのフロントエンドを使う場合にロゴや著作権の表示を変更することはライセンスで制限されています。

Difyに入力したデータは学習に使われますか。

公式のプライバシーポリシーは、LangGeniusは自社でAIモデルを学習せず、AIとのやり取りのデータをモデルの学習に使わないと説明しています。自分のモデル提供元やAPIキーを使う場合は、その提供元との契約によります。

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