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Copilot Studioとは|できること、料金、Microsoft 365 Copilotとの違い【2026年11月】

Copilot Studioは、AIエージェントとワークフローをローコードで作るMicrosoftの製品です。作れるもの、3つのハーネス、クレジットの料金と試算、Microsoft 365 Copilotに含まれる範囲を公式情報で整理しました。

Copilot Studio は、AI エージェントとワークフローを作って管理する Microsoft の製品です。公式の説明では「グラフィカルでローコードなスタジオ」とされ、広範な技術の知識がなくても社内のデータやシステムにつなげます。

料金の基本は Copilot クレジットで、25,000 クレジットのパックが月 ¥29,985 です。社内向けのエージェントなら、Microsoft 365 Copilot のライセンスの範囲で追加費用なしに作れる場合があります。 先に自社がどちらに当たるかを確認すると、無駄な契約を避けられます。

内容は 2026 年 11 月 6 日に Microsoft の公式ページで確認しました。Microsoft 365 Copilot と Copilot Chat の違いは Microsoft 365 Copilot とはで解説しています。

作れるもの

種類 内容 例
エージェント 指示と知識源をもとに会話を処理し、ツールを使って作業する 社内の問い合わせ対応、新入社員の案内
ワークフロー ドラッグ&ドロップの画面で作る自動化。説明文からの生成にも対応 申請の受付から通知までの処理
エージェント フロー Power Automate に似た操作で作るフロー 決まった手順の定期処理
アプリ 説明から作る。プレビューの段階 簡単な社内ツール

公式の製品ページによると、接続には 1,500 以上のデータ コネクタと MCP サーバーなどを使えます。モデルは既定のモデルのほか、Azure AI Foundry で利用できるモデルから選べます。MCP で作った社内の接続を流用できる点は、すでに整備している組織には利点になります。

旧称の Microsoft Power Virtual Agents は Copilot Studio に統合されています。

3 つのハーネス

新しい Copilot Studio で理解が必要なのがハーネスです。公式はエージェントの裏で仕事をするエンジンと説明しており、選択によって推論の方法、扱える作業の複雑さ、課金方法が変わります。

ハーネス 向いている用途
GitHub Copilot 推論を重視した、多段階の作業や複雑な業務プロセス
カスタマー カンバセーション 音声やチャットで顧客の質問に答え、問題を解決する
標準 ルールにもとづく、構造化され再現できる会話

毎回同じ流れで答えさせたい手続きの案内は標準、判断を伴う業務は GitHub Copilot が合います。この区分けは編集部の見方で、公式の説明をもとにしています。料金ページには Copilot Chat ハーネスの記載もあり、Microsoft 365 Copilot に含まれる範囲で使えます。

料金

公式の料金ページの選択肢は次のとおりです。

プラン 料金 向いている組織
Copilot クレジット パック 25,000 クレジットで月 ¥29,985 使用量が安定している
事前購入プラン クレジットを前払い。最大 20% 削減 年間の使用量を見通せる
従量課金 使った分だけ。1 クレジット 1.5823 円 導入の初期、月ごとの変動が大きい
Microsoft 365 Copilot に含まれる範囲 年払いで月 ¥4,497 相当から(ユーザーごと) 社内向けのみ

従量課金の単価は、Azure Retail Prices API の日本リージョンの円建ての値(2026 年 11 月 6 日に取得)です。契約の条件で変わる場合があるので、Azure の料金ページでも確認してください。従量課金とエージェントの利用には Azure サブスクリプションが必要です。

無料の Azure アカウントに登録すると ¥29,985 分のクレジットが付与される、と公式は案内しています。無料試用版も用意されています。

クレジットの消費量

公式の課金レートです。1 回のやり取りで複数の機能を使えば、その合計が消費されます。

機能 消費するクレジット Microsoft 365 Copilot のライセンスを保有する利用者
従来型の回答 1 無料
生成された回答 2 無料
エージェントのアクション 5 無料
テナント グラフの基盤設定(メッセージごと) 10 無料
エージェント フローのアクション(100 件ごと) 13 無料

無料の扱いは、エージェントの利用者がライセンスを保有し、認証されている従業員向けの場面に適用されます。コンピューターの操作を行うエージェントは対象外です。

費用の試算

公式の例をもとに、編集部が月額を計算しました。Web サイトの顧客サポートのエージェントで、1 回の利用が従来型の回答 4 回と生成された回答 2 回、1 日 900 人が利用する場合です。

項目 値
1 日の消費(公式の計算) (4×1 + 2×2) × 900 = 7,200 クレジット
30 日の消費 216,000 クレジット
パック 9 個の場合 月 ¥269,865
パック 8 個と超過分の従量課金の場合 月 約 ¥265,197
すべて従量課金の場合 月 約 ¥341,777

単価はパックが 1 クレジット約 1.2 円、従量課金が 1.5823 円です。単純に計算すると、月 約 19,000 クレジットを超えるならパックの方が安くなります。

ただし、パックの未使用分は翌月に繰り越せません。使用量が月によって大きく変わるなら、従量課金の方が無駄が出にくくなります。

Microsoft 365 Copilot に含まれる範囲

公式の FAQ の説明をまとめました。

項目 Microsoft 365 Copilot に含まれる範囲 単体の Copilot Studio
ハーネス Copilot Chat、標準 加えて GitHub Copilot
公開先 Microsoft 365 の中 Web サイト、アプリ、ソーシャルなど外部のチャネル
利用者のライセンス ライセンスを保有する利用者が追加費用なしで使う 利用者のライセンスは不要
向いている用途 社内向け 顧客向け、自律型の処理

顧客が使うエージェントは単体のプランが必要で、社内の従業員が使うだけなら Microsoft 365 Copilot の範囲で足りることがあります。 ただし、Microsoft 365 Copilot のライセンスがない従業員が使う分は、クレジットを消費します。公式の例では、ライセンスを保有する 50 人の分は無料で、保有しない 100 人の分だけが課金されています。

軽いエージェントを各自が作るなら、Microsoft 365 Copilot の中のエージェント ビルダーという選択肢もあります。公式はビジネス利用者や小規模なチーム向けの簡単な構築の手段と説明しています。

始め方

公式の説明によると、使い始めるには次のいずれかが必要です。

  • Copilot Studio のユーザー ライセンス(無料。組織に前払いのクレジット パックが必要で、管理者が割り当てます)
  • Power Platform 管理センターの Copilot Studio 作成者のロール
  • Microsoft 365 Copilot のライセンス
  • Copilot Studio の試用版のライセンス

設定が済んだら、copilotstudio.microsoft.com にサインインします。流れは次のとおりです。

  1. 作りたいエージェントを自然な言葉で説明する(この機能はプレビュー)か、手動で作る
  2. 社内の文書などの知識源をつなぐ
  3. 必要なツールやコネクタを追加する
  4. テストし、公開前に評価する
  5. Teams や Web サイトなどのチャネルに公開する

導入の注意点

ここからは編集部の見方です。

権限を検索の段階で絞ってください。 社内文書をつなぐエージェントでは、権限のない文書が検索に混ざると AI が要約して漏らすことがあります。RAG の権限管理に実例があります。

外部に公開するなら攻撃を前提にしてください。 利用者の入力や読み込んだ文書に悪意のある指示が混ざる恐れがあります。対策は RAG のプロンプトインジェクションにまとめています。

答えられない質問の扱いを決めてください。 文書に答えがなくても、それらしく答えることがあります。答えない能力の測り方を公開の前に決めておきます。公式の評価の機能も、テストセットで品質を検証する用途に使えます。

作業を任せるエージェントは、消費を見積もってください。 アクションは 1 回 5 クレジット、テナント グラフの基盤設定は 10 クレジットと、単純な回答より多く消費します。公式の見積もりツールで、公開前に費用を確認できます。

確認できなかったこと

ライセンス ガイドの全文は確認していません。Copilot Studio Lite の詳細、GitHub Copilot ハーネスの消費量も今回の確認の範囲外です。パックの金額の税の扱いは製品ページで確認できませんでした。契約の前に公式のページと担当者に確認してください。

他のフレームワークとの比較は AI エージェント構築ツール比較に、エージェントの全体像は AI エージェントとはにまとめています。

よくある質問

Copilot Studioとは何ですか。

AIを搭載したエージェントやワークフローを構築し管理する、Microsoftのグラフィカルでローコードなスタジオです。旧称のPower Virtual Agentsも統合されています。

Copilot Studioの料金はいくらですか。

25,000クレジットのパックが月¥29,985です。従量課金は使った分だけの支払いで、AzureのRetail Prices APIでは1クレジット1.5823円でした。クレジットを前払いする事前購入プランもあります。

Microsoft 365 Copilotがあれば追加料金なしで使えますか。

Microsoft 365の中で使う社内向けのエージェントは、ライセンスを保有する利用者なら追加費用なしで作成して使えます。Webサイトなど外部のチャネルに公開する場合や、GitHub Copilotハーネスを使う場合は、公式の料金ページによると単体のプランが必要です。

Copilot Studioの使い方を教えてください。

copilotstudio.microsoft.comにサインインし、作りたいエージェントを自然な言葉で説明するか、手動で作成します。知識源とツールをつなぎ、テストして、Teamsなどのチャネルに公開します。利用には組織のライセンスの設定が必要です。

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